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[ 778] 【ニューオープン】八丈島の漁師が営む郷土料理の店「八丈島 ゆうき丸」が銀座本店を4月8日、JEWEL BOX GINZAビル7階にオープン！ - フードスタジアム - 東京レストラン・トレンド＆グルメニュース「フードスタジアム」
[引用サイト] http://www.food-stadium.com/headline/843/index.html
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新宿野村ビルの「八丈島 ゆうき丸 西新宿店」と「鮨と和食 黒瀬」、赤坂の南イタリア魚介料理「ラ・スコリエーラ」を運営する株式会社おじゃれ(港区赤坂、代表取締役・服部優希氏)は4月8日、株式会社化して25 周年となるのを機に、1・2Fにスワロフスキーが入っているジュエルボックス銀座7階に「八丈島 ゆうき丸 銀座本店」をオープンした。 社名は、八丈島の言葉で「いらっしゃいませ」の意。社長の服部氏は「第三友喜丸」という漁船を操る船長でもあるので、スタッフや常連客は皆、親しみを込めて船長と呼び、店にかかる看板には“営業中”ではなく“操業中”と掲げている。服部氏の母親は八丈島で民宿「友喜荘」を経営している。 「ゆうき丸」1号店が市ヶ谷に誕生したのは、四半世紀前のこと。船長は弱冠27歳、融資も受けずに裸一貫でのスタートだった。その後順調に業績を伸ばし、青山・渋谷・西新宿・恵比寿と続々出店を果たしたが、店舗の老朽化やビルのオーナーチェンジなどで移転・閉店も経験。とくに、本店機能を持っていた青山店を惜しまれながら閉店したときは、常連の丸の内方面の顧客たちから、「新宿まではなかなか行けない。銀座方面へ出店してくれないと不便で困る」と切望する声が多く寄せられたため、地道に物件を探し続け、このたび銀座へと進出を果たし、ここを本店とした。 木の香溢れる真新しい店内は、柳色の壁に、檜や欅などの高級天然木をふんだんに使用。個室を12室と充実させ、日本画や魚拓などの美術品も飾った。また、伊賀焼きの作家・小川哲夫氏の手による特注の皿や、有田焼の取り皿なども取り揃え、島の素朴な郷土料理なのだが、女性の目線からも楽しめる、洒落た器で演出している。さらに、茶懐石を提供して本格的な茶事もできる、京間で四畳半の茶室「清明庵」も用意。茶の湯の稽古での利用はもちろんのこと、茶道具、懐石道具も揃え、水屋や待合用の小部屋も含めて「貸し席」としての運営も開始するという。 昼の客単価は1,200円、夜の単価は9,000円で、ターゲットは魚好きの30代から60代の男女。夜のメニューは、八丈島近海の伊豆諸島の島魚の刺身、特産の明日葉料理、自家製のクサヤ料理など、25年前からほとんど変わっていないものが多い。八丈島伝統の「島ずし」(840〜1,300円)もファンが多い名物だ。八丈島にはワサビがなく、刺身には唐辛子を、鮨にはからしを使う食文化。しゃりはやや甘めで、白身魚をヅケにしたもの、もしくは岩のりを甘く煮たものをネタにした握り鮨で、冷蔵庫のなかった時代からの保存食でもあるという。 その他、魚の内臓の「ふぎポン」(900円)、自家製のポン酢を使用した｢皮ポン｣(900円)など、“骨の髄まで魚を味わい尽くす”漁師ならではの珍しい魚料理が目白押しだ。料理長に就任した尾形太郎氏は、「とにかく島魚は魚種も豊富で新鮮なので、あまり余計なことはせず、魚本来の旨味を最大限引き出してあげることが僕らの仕事です」と嬉しそうに話す。 ドリンクは「地物には地酒が一番」ということで、すべて麦麹仕立ての島焼酎や、ビタミン・ミネラルが豊富な「明日葉茶」(グラス250円、ピッチャー750円)など島らしさを生かしたメニュー構成。また八丈島には日本酒は無いのだが、日本酒ファンのために全国各地から選りすぐりのものを集めている。海外でも高い評価を受けている「郷の誉（さとのほまれ）」(1,100円/１合)という純米吟醸酒などが人気だ。 服部氏は、「現在やっている3業態は、『漁師が営む、本当に魚が旨い○○店』というコンセプトは同じだけれど、和食、鮨、イタリアンと表現方法はすべて違う。八丈島の漁師だから八丈島料理の店を長くやってきたけれど、鮨屋やイタリアンは、自分が行きたい店がなかなかないので、ないのなら作ってしまおうという気持ちで挑戦してきた。これからも、スタッフが『休みの日に食べに行きたい店は、自分の店』と言いきってくれるような店作りをしていこうと思う。次の目標は、新鮮な魚介を使った、うちにしかできない海鮮中華の店にチャレンジしてみたい」と語った。 |
[ 779] 精神障害者たちとレストランを営む : 支えるきもち : 共生 : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
[引用サイト] http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/sasaeru/20060307ik01.htm
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いつも笑顔で迎える。話をよく聞く。小さなことでもできればほめる。「心が疲れているときこそ、温かな人間関係を感じられる場所が必要」と松浦さん（東京・調布市の「クッキングハウス」で）＝鈴木毅彦撮影 「そのままのあなたでいい。心が疲れて病んだとき、そう言って受け止めてくれる場所があれば、地域で自立した暮らしを続けられる」 調布駅（東京都調布市）から徒歩数分。商店街の一角に手作りの黄色いのれんが揺れる。自然食レストラン「クッキングハウス」。１０００円の日替わりランチが人気で、昼時は大にぎわいだ。調理や接客にあたるのは、精神障害者の人たち。好きな時間に来て自分のペースで働き、食事をし、お茶を飲みながら語り合う。２０代から７０代まで８０人のメンバーが、入れ代わり立ち代わりやって来る。 「ここは、心病む人たちの働く場であり、居場所であり、地域との交流の場。今できる形で社会参加しながら、生きる力をつけていくことを目指しています」 弱い立場の人に寄り添いたい。そう考えたきっかけは、息子の不登校だった。世間の価値観に縛られ、親子で苦しんだが、それを超えて生きる覚悟を息子が決めたとき、自分も変わろうと決意した。 ３２歳で福祉専門学校に入学。実習先に精神科病院を選んだ。長期入院が当たり前の時代。鍵のかかった閉鎖病棟で、外出の自由もなく、１０畳ほどの和室に８、９人が寝起きしていた。 「同じ人間なのに、忘れられた存在として収容され、人生をあきらめている人が大勢いる。貧困な精神医療と福祉の実態に、衝撃と強い怒りを覚えました」 精神科ソーシャルワーカーとして、保健所のデイケアの仕事をしながら、ボランティアで長期入院患者の社会復帰支援を始めた。 最初の担当は、１８歳から２０年間も入院していた女性。１年がかりで街歩きや外泊の訓練をし、退院に踏み切った。しかし、郵便物の仕分けなど小さなことで混乱し、不安に駆られて一日何度も電話してくる。内職作業をする地域の共同作業所にもなじめない。こうした経験が積み重なった。 「地域の中に、いつでも開いていて、安心して過ごせる居場所がなくては、社会復帰は成功しないと思い知った。心の苦しみを乗り越えようと必死の彼らを前に、行政が動くのを待ってはいられませんでした」 １９８７年、ワーカー仲間と２人でワンルームマンションを借りた。皆で食事を作り、食べながら語り合う場にした。入院中に無言でせわしなく食べる癖がついた彼らに、ゆったり食事を楽しんでほしかった。１人の食事は寂しく、栄養が偏るし、再発を招く恐れもあった。 「食べることは、だれでも参加できてわかりやすい。人と話すことが苦手でも、『おいしいね』と自然に会話できる。市民との交流もやりやすいと考えました」 ５年後、メンバーが増えて手狭になったのを機に、地域交流を深めようと、移転してレストランに衣替えした。さらに２年後、現在の場所に。資金は市民債を発行して調達。運営費の一部は都と市からの補助金で賄う。最初は接客にとまどっていたメンバーも見よう見まねで動き始めた。 「自分たちが作った料理をお客様が喜んで食べてくれる。人の役に立っていると確信でき、わずかでも給料が出る。入院中は暗くうつむいていた人も、別人のように明るくなります」 就労支援にも力を入れ、１６人のメンバーが外部で働く。仕事帰りに立ち寄って悩みを相談できるよう、夕食を一緒に作って食べる活動も実施。引きこもって昼夜逆転の生活をする人たちも通ってくる。 「だれでも、人生の途中で心が疲れることはある。心の問題は身近なこと。クッキングハウスの仲間たちが明るく生きる姿を通じて、心の問題の大切さを伝えていきたい」（林真奈美） 医療に関する体験、ご意見をお寄せ下さい。採用分には、「病院の実力」「生活の質を支える医療新事情」を贈呈します。 |
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