ぼんやりとは?/ ノーローン
[ 596] ぼんやり上手
[引用サイト] http://d.hatena.ne.jp/ayakomiyamoto/
小学校四年生だか五年生だかの頃に、牛乳ビンのフタとオーロラ折り紙を交換するのがクラスの女性陣の間で爆発的に流行。牛乳ビンのフタという一見なんの価値も持たないものを3枚集めると、キラキラのオーロラ折り紙1枚と交換できるというシステムは画期的だった。 牛乳ビンのフタのもとには万人が平等であり、フタさえ集めればTシャツをスカートの中に何の疑いもなくたくし込んでいるような児童(のちの自分である)も、流行に敏感な女の子が持ってきてくれた最新のキラキラオーロラ折り紙を手にすることができたのである。 オーロラ折り紙を手に入れることが目的で牛乳ビンのフタを集めていたのが、いつしか牛乳ビンのフタを集めるためにオーロラ折り紙が使われるという逆転現象が起こり始める。 日々変動する折り紙とフタの交換レート。いつしか教室は東京証券取引所のような熱気を帯び始める。トレーディングで頭角を現す女児は、机の横の赤白帽をひっかけるコーナーに牛乳ビンのフタがずっしりと詰まったビニール袋を誇らしげにぶら下げていた。 牛乳ビンのフタが毎日の給食で供給されることによるハイパー・インフレを待つことなく、クラスの異変に気付いた女性担任によって折り紙と牛乳ビンのフタの交換が禁止され、熱狂的だった市場はあっけなく終わりを告げられた。 一夜にして牛乳ビンのフタはゴミ屑になり、それと同時にオーロラ折り紙の魅力も失われてしまった。JSたちを幻惑し続けたあの輝きは、もはや二度と戻ってこないのである。 面白かったです! にしても、緊急事態でスーパーとかデパートとかそういう店に立てこもって、そこの商品を好き勝手するという映画はなんでこんなに楽しいのでしょうか。自分でも知らないうちに万引き願望、もしくは商品の再分配という赤い願望でも抱えているのか…。 クリーチャーも大・中・小バラエティ豊かに取り揃えられているので、エイリアンとエイリアンの卵とグエムルが好きという早熟な感性と稀有な画才を持ったステキな男性にはぜひ見ていただいて、絵に描いてほしいですね。(あ、R-15指定か…) そんなムードだからうっかり油断して、エンディングの嫌すぎる最悪のオッチョコチョイ展開にブフフと笑ったら、さすがにそこは不謹慎すぎたのか誰も笑ってなくて(しまった…)と思い、急いで顔を引き締めた次第です。ワス、蛭子さんと誕生日いっしょだから、葬式で笑っちゃうタイプなんだよ…。 2008/05/19 23:27 きっとこの聖書を持ってるキレーな女の人も2月22日生まれなんだと思いますよ…>変な一人称を使う人これは言語が変わると人格も変わるみたいな話で、一人称が変わるとパーソナリティーが変化してしまうんだと思いますね。たまにネット上の一人称に現実の人格まで乗っ取られてしまう人もいるみたいですが…。 2008/05/21 02:27 憎いね!いや、憎いっていうよりも、醜いね!ワスも今や、心の中のショッピングセンターに引きこもってだねぇ、気軽に「ワス」だの「赤い願望」だのいう人物を心の命じるままに断罪したい気持ちで一杯なんだよ!あのさぁ!!原始貨幣制度(やーねー!)だのとかいうエントリー書いた時こそ無理にでも一人称「ワス」を使用して、それとなく、しかし、確実に(これ大事!)本来のワスが誰であるかが分かりやすい書き方をすべきなんじゃないかな?そりゃ、その瞬間は「いや・・・それはちょっと・・・」って思うだろうケド(ワスもそう思う)、後々、「ああっ!あの時、そうすれば良かったのに・・・でも、もう取り返しがつかない・・・!!」っていう深い後悔を抱くコトになるんだよ!!次は頼みましたよ!! 鉱山都市の酒国では街の上層部が夜な夜な酒宴で幼児の人肉料理を食べているという情報を受け、特捜検事ジャックが調査のために酒国に潜入。物語はこのジャックの酒国での冒険と、莫言を文学の師と勝手に仰ぐ酒国市の学生と莫言の書簡でのやりとり、それから学生がたびたび莫言に送りつける奇妙な短編小説からなる多重構造になっています。 莫言版不思議の国のアリスみたいな感じでしょうか。内容も幻想的というよりは奇想的。前に読んだ『白い犬とブランコ』や『赤い高粱』のような諦観漂う乾いたタッチとは違って、荒唐無稽で露悪的、風刺的な感じ(こういうのも好きだけど)。酒宴に供される幼児は肉童と呼ばれていて、食べられるために育てられた生き物だから人間じゃない…とか、そういう設定もえぐいZE! 莫言に自作の小説を文芸誌に推薦してほしいと慇懃かつズーズーしく頼み込む学生の手紙も面白い。ことあるごとに「チャン・イーモウ監督の映画『赤いコーリャン』の原作者である莫言先生のお名前を知らないものが国内にいるでしょうか!?」みたいな微妙な持ち上げ方をして、それに莫言が「お手紙ありがとうございます。おっしゃられることめっそうもありません」みたいに案外まんざらでもなさそうな返事をする。こういうメタっぽい自虐ネタが白々しくならずにちゃんと面白くなってました。 |
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